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EXILIMエンジンHS、素敵です。

ReConfigurable Processor
「EXILIMエンジンHS」にはさまざまな特徴があり、その中の1つがリコンフィギュラブルプロセッサになります。ハードウェアというのは通常は、ロジック回路という固定的な回路構成を持っていますが、リコンフィギュラブルプロセッサはその内部的なロジック回路を動的に再定義/再構築できるのです。ロジック回路の結線をあたかもダイナミックにつなぎ替えているような感覚で再構築できることがリコンフィギュラブルの大きな特徴です。しかも、電源を切らずに入れたまま、あるブロックの回路構成をガラリと変えることができ、専用ハードウェアに比肩するようなスピードを実現できます。
通常はCPUがあって、汎用プロセッサもあり、その上にソフトウェアを流し込んで実行処理をしています。しかし、それでは処理が非常に遅くなってしまいます。デジカメは年々画素数が肥大化して、最近では14~20メガといった多くの画素数を扱うようになってきました。それに比例して、画像処理の負担は大きくなっています。また、実際の処理内容についても、より高度な処理を実行しようとすれば、どうしてもスピード面に不満が出てしまいます。

わたしどもが標榜(ぼう)したことは、最新技術をハードウェアで載せたいということでした。しかしLSIの開発スパンは、小規模なものでも1.5年程度、大規模なものなら2年以上の開発スパンがどうしても必要になってきます。一方でデジカメの画像処理の技術は、日進月歩で進化しています。例えば、高感度ノイズリダクションの性能は、それこそ数カ月単位で飛躍的に向上しています。そのため、ようやくLSIの開発が終えたころには、カビが生えた技術になってしまう、といったことが起こり得ます。

 そこで、われわれが着目したのがリコンフィギュラブルの技術です。リコンフィギュラブルでは、プログラミングが非常に容易で、数カ月で実装が可能です。つまり、ハードウェアの開発とは比較にならない短いスパンで最新で最先端の映像処理技術が搭載できるのです。それが一番大きなポイントといえます。

「EXILIMエンジンHS」の前身に当たる「エクシリムエンジン5.0」では、FPGAではありませんがSIMD(Single Instruction Multiple Data)と呼ばれる構成を採用していました。そしてこれも、プログラミングすることでハードウェアに似た性能の実現をある程度までは実現していました。ただこれは、疑似的にハードウェアのように動かしていただけで、本当のハードウェアではありません。そのため、得手不得手がありました。しかしリコンフィギュラブルは、論理回路を瞬時に書き換え可能な“柔軟なハードウェア”なので得手不得手が少なくなり、当然ながら本当にハードウェアなのでほとんどの処理を高速化できます。